2018/2/9
【アナンのこと】カレーブックの誕生(1)
始まりはカレーブックが産まれる遥か前、1954年。アナン株式会社が誕生した時代
黄色い表紙のカレーブックが世の中に出て約35年。
カレーブックは表紙には玉子みたいなキャラクターがふきだしで「インド人の考えた日本のカレーです」と言っている。
三十数年前の新米が美味しい頃(山が燃ゆる頃)、カレーブックは誕生した。元々は大阪で開催されたとある食の大会でアナン率いるインド代表が11品目に提供した料理「骨つきチキンカレー、インド人が考えた日本のカレー」が金賞を頂き商品化する話がでたのがきっかけである。
レトルトや缶詰にしようと言う話もたくさんでたそうだ。
商品を作る上で考えたのは何が必要で何が欲しいのか。日本にはたくさんの自然があり綺麗な山々から美味しい水も得られる。季節季節で楽しめる豊かな食材もある。海に囲まれた日本は各地で素晴らしい塩も採れる。
カレーに必要な材料は揃っている。
各家庭には様々な種類の油もある。
ないのは「スパイス」と「作り方」
その二つを一つにしたのがカレーブックである。
黄色い表紙のカレーブックを開くと色彩豊かなスパイスが目に飛び込んでくる。3箇所に分かれたスパイスやフレークを背表紙に書かれた作り方通りに作ると美味しいカレーが30分でできるのである。
カレーブックは発売してから様々な場所や人に渡った。
そしてたくさんの人に愛された。
ブックで本なのだからカレーブックが見てきた物語と歴史を少しずつ紹介していきたいと思う。